企業の常識・弁護士の非常識
弁護士の三部作
第277号 弁護士の三部作 三部作ってありますよね。漱石の「三四郎」「それから」「門」みたいな感じです。それぞれの本も面白いんですが、三部かけて人間関係が発展していくところが好きなんです。 例えば、アンドレ・ジッドの「女の学校」三部作なんて良いです。主人公の女性が、夫に対して厳しい視線を向ける話です。この... 続きはこちら≫
弁護士のネタ認定
第276号 弁護士のネタ認定 2チャンネルのような匿名掲示板で、多くの人が自分の経験を披露しています。本当にあったことを書く人も沢山いますが、作り話を面白おかしく書いて、読んでる人を「釣って」楽しんでいる人も多数いるのです。「こんなくだらないの読んでちゃダメだ」と反省しつつも、うまい文章を書く人がいますから、ついつい読... 続きはこちら≫
弁護士の夢十夜
第275号 弁護士の夢十夜 お盆でコロナとなれば、誰も会社にはいないでしょう。好き勝手に、お気に入りの本のことを書かせて貰います。夏目漱石の「夢十夜」です。「こんな夢を見た。」という書き出しで始まる、十の話ですね。 第一夜は、こんな感じです。「こんな夢を見た。腕組をして枕元に座っていると、仰向けに寝た女が、静かな声でも... 続きはこちら≫
弁護士の月と六ペンス
第274号 弁護士の月とペンス 先日、シャンソンを聞きに行きました。曲の中に、「100万本のバラ」というのがあったんです。女優に恋をした貧しい絵描きが、100万本のバラをプレゼントしたという歌なんですが、聴いていていろいろと気になっちゃったのです。バラの花って、安いものでも1本200円はしますから、100万本送るために... 続きはこちら≫
置かれた場所の戦略弁護士
第273号 置かれた場所の戦略弁護士 「置かれた場所で咲きなさい」は、10年近く前のベストセラーです。著者は、30歳近くで修道院に入り、その後36歳で女子大学の学長になったという凄い人です。 若くして責任のある地位について苦しみ、「どうしてこんなところにいるんだろう?」と悩みます。そんな中、境遇は選べないが、自分の生き... 続きはこちら≫
弁護士の赤と白
第272号 弁護士の赤と白 今回はスタンダールかと思った人、外れです。「赤と白」というのは、丸谷才一のエッセーです。私は丸谷先生の文章が好きで、ずいぶんと影響を受けました。私も文章の中に「何々ですね」と「ね」をいれるのが好きですけど、これなんか丸谷先生のマネっこです。「ですます」調の文章に、ぽつんと「である」調の一文を... 続きはこちら≫
結婚弁護士の一人説(2)
第271号 結婚弁護士の一人説(2) 偉大な学説の場合、たった一人の人が始めた「一人説」でも、世間に受け入れられていきます。ドーキンス博士の「利己的な遺伝子」なんて、私も本当に感動しました。人間の世界について考えるのに、それまでは「人間」に焦点を当てていましたよね。当たり前のことです。 しかしドーキンス大... 続きはこちら≫
結婚弁護士の一人説(1)
第270号 結婚弁護士の一人説(1) 法律の世界にも、多数説・有力説・少数説みたいに、色々な学説があります。そんな中、たった一人しか主張していない学説は「一人説」と呼ばれてます。基本的に変な学説なんですが、私はこういうの大好きなんです。そんなわけで、結婚関連の法律について、一人説を披露します! 私の若いこ... 続きはこちら≫
弁護士の鎧
第269号 弁護士の鎧 中国の歴史書に、反乱軍の討伐に行く武将の話があります。この人は、戦場に行くのに鎧をつけてなかったんですね。するとそれを見た人が忠告します。「なぜ全身を鎧で守らないのですか。あなたに万が一のことがあれば、国中の人が絶望します。」というわけです。 そこで、今度は全身を鎧で覆って進軍した... 続きはこちら≫
尾生弁護士の約束
第268号 尾生弁護士の約束 尾生(びせい)というのは、古代中国の人です。「絶対に約束を守る!」ということで有名な人でした。論語の中で孔子大先生も言及していますし、芥川龍之介も小説にしています。 あるとき、川沿いで女性と待ち合わせの約束をしたんですが、大雨になって川が氾濫してしまいます。それでも尾生は約束を守って川のそ... 続きはこちら≫