企業の常識・弁護士の非常識
落語弁護士の犯罪
第281号 落語弁護士の犯罪 落語は、楽しく聞いて笑うものですから、「犯罪」とはあまり関係ないですね。もっとも、円朝の真景累ヶ淵(しんけいかさねがふち)みたいな怪談物は、殺人事件なんかが盛り沢山です。金貸しの医者を、食い詰めた武士が殺す。その後の、お互いの子孫たちに続く因果話です。亡くなった桂歌丸師匠のライフワークでし... 続きはこちら≫
カラマーゾフの弁護士
第280号 カラマーゾフの弁護士 「カラマーゾフの兄弟」は、ドストエフスキーの長編小説ですね。金持ちだが、ケチで好色な、どうしようもない父親と、3人兄弟の話です。上の兄は父親似の遊び人、真ん中が理知的で理屈好き、三男の主人公が天使のように気立ての良い人だという設定です。やがて父親が殺されて犯人捜しとともに物語が進んでい... 続きはこちら≫
孫氏弁護士の戦争論
第279号 孫氏弁護士の戦争論 戦争についての古典といえば、何と言っても「孫氏」が有名ですね。2500年も前の本ですが、いまだに多くの人に読まれています。「彼を知り、己を知れば、百戦して危うからず」なんて有名です。一般的に、相手のことを知るのは何とか出来ても、自分自身を知るのはとても難しいです。私も、他の弁護士の欠点は... 続きはこちら≫
弁護士の丸十
第278号 弁護士の丸十 天ぷら屋さんには「丸十あります」なんて紙が張ってありますよね。若いころ、意味が分からなかったので調べてみました。薩摩藩の紋所が、丸の中に十の形なので、サツマイモを意味する「業界用語?」だと判明しました。 この他にも天ぷら屋さんでは、「公魚入荷しました」なんていうのもあります。これも分からなかっ... 続きはこちら≫
弁護士の三部作
第277号 弁護士の三部作 三部作ってありますよね。漱石の「三四郎」「それから」「門」みたいな感じです。それぞれの本も面白いんですが、三部かけて人間関係が発展していくところが好きなんです。 例えば、アンドレ・ジッドの「女の学校」三部作なんて良いです。主人公の女性が、夫に対して厳しい視線を向ける話です。この... 続きはこちら≫
弁護士のネタ認定
第276号 弁護士のネタ認定 2チャンネルのような匿名掲示板で、多くの人が自分の経験を披露しています。本当にあったことを書く人も沢山いますが、作り話を面白おかしく書いて、読んでる人を「釣って」楽しんでいる人も多数いるのです。「こんなくだらないの読んでちゃダメだ」と反省しつつも、うまい文章を書く人がいますから、ついつい読... 続きはこちら≫
弁護士の夢十夜
第275号 弁護士の夢十夜 お盆でコロナとなれば、誰も会社にはいないでしょう。好き勝手に、お気に入りの本のことを書かせて貰います。夏目漱石の「夢十夜」です。「こんな夢を見た。」という書き出しで始まる、十の話ですね。 第一夜は、こんな感じです。「こんな夢を見た。腕組をして枕元に座っていると、仰向けに寝た女が、静かな声でも... 続きはこちら≫
弁護士の月と六ペンス
第274号 弁護士の月とペンス 先日、シャンソンを聞きに行きました。曲の中に、「100万本のバラ」というのがあったんです。女優に恋をした貧しい絵描きが、100万本のバラをプレゼントしたという歌なんですが、聴いていていろいろと気になっちゃったのです。バラの花って、安いものでも1本200円はしますから、100万本送るために... 続きはこちら≫
置かれた場所の戦略弁護士
第273号 置かれた場所の戦略弁護士 「置かれた場所で咲きなさい」は、10年近く前のベストセラーです。著者は、30歳近くで修道院に入り、その後36歳で女子大学の学長になったという凄い人です。 若くして責任のある地位について苦しみ、「どうしてこんなところにいるんだろう?」と悩みます。そんな中、境遇は選べないが、自分の生き... 続きはこちら≫
弁護士の赤と白
第272号 弁護士の赤と白 今回はスタンダールかと思った人、外れです。「赤と白」というのは、丸谷才一のエッセーです。私は丸谷先生の文章が好きで、ずいぶんと影響を受けました。私も文章の中に「何々ですね」と「ね」をいれるのが好きですけど、これなんか丸谷先生のマネっこです。「ですます」調の文章に、ぽつんと「である」調の一文を... 続きはこちら≫