企業の常識・弁護士の非常識
愛と偶然の弁護士
第287号 愛と偶然の弁護士 「愛と偶然の戯れ」は、今から300年も前の戯曲ですが、いまだに上演されています。お金持ちのお嬢さんが、親の決めた男性とお見合いをすることになりますが、相手の男がどんな人か不安です。 そこで、ヒロインは自分の侍女と入れ替わって、相手を見極めようとする。ところが、男性の方も同じように、自分の従... 続きはこちら≫
弁護士の資格
第286号 弁護士の資格 「大金持ちでも、必ずしも幸福ではない」なんて言う人がいます。間違いない正論ですが、その一方、「そういうセリフは、大金持ちという資格を得てから言ってくれ!」なんて、厳しいことを言う人も居ます。 「そ、そんなこと言われたら、良いことを何も言えなくなっちゃうよ」と思いながらも、これまた正論だなと、妙... 続きはこちら≫
弁護士の初心
第285号 弁護士の初心 「初心忘るべからず」ってありますよね。能楽を大成させた世阿弥の言葉だそうです。一般的には、最初のころの瑞々しい感性や気持ちを忘れてはいけないという意味です。もっとも、劇作家の山崎正和先生によると、少し違う。始めたばかりの、何もできなかった未熟な時代の恥ずかしい自分を忘れるなという意味だというの... 続きはこちら≫
弁護士の三方一両得
第284号 弁護士の三方一両得 大岡越前守といえば、八代将軍吉宗に仕えた、南町奉行、「大岡裁き」の名裁判官として有名な人です。将軍吉宗の「天一坊事件」なんて有名です。お城勤めをしていた母親が、生まれた子供に、「吉」の字を大切にするようにと言い聞かせていた。その子が、成長した後、自分は将軍の御落胤だと言って名乗りを上げ... 続きはこちら≫
弁護士の12か月
第283号 弁護士の12か月 園芸家の12か月」は、チェコのSF作家、カレル・チャペックの本です。チャペックは、「ロボット」という言葉を作った人としても有名です。ロボットたちが人間達に反逆するという話を、100年も前に書いたのですから、大したものだと思います。そんなチャペック先生が、晩年に夢中になったのが園芸です。先... 続きはこちら≫
弁護士の敵
第282号 弁護士の敵 「人民の敵」は、140年も前に書かれた、イプセンの演劇です。いまだに上演されていて、私も去年、堤真一主演で見てきちゃいました。貧しい村が、地質学者の見つけた温泉で、豊かになろうとしています。地質学者は、村人たちから、救世主のように思われている。 ところが、彼はその温泉に有害物質が... 続きはこちら≫
落語弁護士の犯罪
第281号 落語弁護士の犯罪 落語は、楽しく聞いて笑うものですから、「犯罪」とはあまり関係ないですね。もっとも、円朝の真景累ヶ淵(しんけいかさねがふち)みたいな怪談物は、殺人事件なんかが盛り沢山です。金貸しの医者を、食い詰めた武士が殺す。その後の、お互いの子孫たちに続く因果話です。亡くなった桂歌丸師匠のライフワークでし... 続きはこちら≫
カラマーゾフの弁護士
第280号 カラマーゾフの弁護士 「カラマーゾフの兄弟」は、ドストエフスキーの長編小説ですね。金持ちだが、ケチで好色な、どうしようもない父親と、3人兄弟の話です。上の兄は父親似の遊び人、真ん中が理知的で理屈好き、三男の主人公が天使のように気立ての良い人だという設定です。やがて父親が殺されて犯人捜しとともに物語が進んでい... 続きはこちら≫
孫氏弁護士の戦争論
第279号 孫氏弁護士の戦争論 戦争についての古典といえば、何と言っても「孫氏」が有名ですね。2500年も前の本ですが、いまだに多くの人に読まれています。「彼を知り、己を知れば、百戦して危うからず」なんて有名です。一般的に、相手のことを知るのは何とか出来ても、自分自身を知るのはとても難しいです。私も、他の弁護士の欠点は... 続きはこちら≫
弁護士の丸十
第278号 弁護士の丸十 天ぷら屋さんには「丸十あります」なんて紙が張ってありますよね。若いころ、意味が分からなかったので調べてみました。薩摩藩の紋所が、丸の中に十の形なので、サツマイモを意味する「業界用語?」だと判明しました。 この他にも天ぷら屋さんでは、「公魚入荷しました」なんていうのもあります。これも分からなかっ... 続きはこちら≫