企業の常識・弁護士の非常識
アントニーのレトリック
第387号 アントニーのレトリック アントニーと言えば古代ローマの英雄です。シーザーを皇帝にするために活躍した人ですが、シェイクスピアの劇にも登場します。反対派によって暗殺されたシーザーの為に、市民の前で追悼演説をする場面がとくに有名です。反シーザー派を刺激しないように、「私はシーザーを称えるためではなく、葬るために来... 続きはこちら≫
弁護士の放浪記
第386号 弁護士の放浪記 林芙美子の放浪記といえば、男に捨てられた主人公が女工や女給などの職を転々としながら放浪する話です。それにしても、森光子主演で二千回も公演をしたのは凄い。 私のニュースレターは、四百回に達しないのにもう息切れしています。放浪記で一番好きなのは、なんといっても阿佐田哲也の「麻雀放浪記」です。終戦... 続きはこちら≫
肩の上の弁護士2.0
第385号 肩の上の弁護士2.0 前回、私の手作りとAIが数秒で作ったニュースレターを、皆様に比較して貰いました。 「嘘でもいいから私の方が面白いと言って欲しい」とお願いしたのに「同じくらい面白かったです」とか「AIの方が良かったです」なんてコメントもあったのです。それでも多数の人は私の方が面白いと言ってくれました。... 続きはこちら≫
シャイロックの弁護
第384号 シャイロックの弁護 シャイロックといえば、シェイクスピアの「ヴェニスの商人」に出てくる、ユダヤ人の高利貸です。恨みを持っているキリスト教徒にお金を貸すにあたり、約束通りに返済できないときには、胸の肉1ポンドをもらい受けるという契約をします。そして、本当に返済ができなくなるや、胸の肉1ポンドを求めてヴェニスの... 続きはこちら≫
弁護士のロボット
第383号 弁護士のロボット 「ロボット」は、チェコの作家カレル・チャペックのSF劇です。前世紀初頭の作品で、「ロボット」という言葉自体、チャペックが作ったものです。現代で「ロボット」というと、機械人間みたいなものを考えますが、チャペックのロボットは、生物学的に作られたものですから、外見など全く人間と同じなんですね。人... 続きはこちら≫
弁護側の証人
第382号 弁護側の証人 「検察側の証人」は、ミステリーの女王、アガサ・クリスティーの作品です。 もともとは短編小説でしたが、舞台でも大ヒットしました。裁判を主題にした推理劇です。ある若者が、遺産を取得しようとして、愛人だった金持ちの中年女性を殺したとして、起訴されます。殺人について、その若者が犯人だとする状況証拠は沢... 続きはこちら≫
見知らぬ弁護士の手紙
第381号 見知らぬ弁護士の手紙み 40過ぎのピアニストがツアーから戻ると、知らない女性から分厚い手紙が届いていた、というのが「見知らぬ女の手紙」の始まりです。舞台で女優が延々と、自分が送った手紙を読み上げるという劇です。 手紙の内容は①15年前、13歳で初めて会ったときからあなたに思いを寄せていた②18のときにあなた... 続きはこちら≫
シェイクスピアの名言
第380号 シェイクスピアの名言 新年おめでとうございます。 シェイクスピアの劇は支離滅裂としか思えないんですが、「名言」だけは本当にすごいのです。お正月気分で、私の好きな名言を挙げていきます。なお、全ての「名言」は記憶で書きますから、シェイクスピア全集なんかで確認して、「これは違う!」なんていうのは止めてください。事... 続きはこちら≫
ハムレットの証拠
第379号 ハムレットの証拠 かの有名な「生か死か、それが問題だ」のハムレットです。一般的には、優柔不断な主人公とされています。父親である王様が死んだので、王子ハムレットが急ぎ帰国したところから劇は始まります。死んだ王の弟が、ハムレットの母親(死んだ王の妻)と結婚し、新しい王になったことで、ハムレットは心穏やかではない... 続きはこちら≫
弁護士のワーニャ伯父さん
第378号 弁護士のワーニャ伯父さん 「ワーニャ伯父さん」は、帝政ロシアを舞台にした、チェーホフの演劇です。 村上春樹原作の映画、「ドライブ・マイカー」の主人公が手掛けてたのもこの芝居です。近代演劇の代表作で、日本でも毎年上演されます。ワーニャ伯父さんは、亡くなった妹の忘れ形見の娘と一緒に暮らす、独身の初老男性です。妹... 続きはこちら≫